包茎についての注目記事

包茎手術は何歳までに受けた方がいいのか?

包茎って自分で治せるの?
包茎手術って何歳から何歳まで受けられるの?

ここでは、こういった疑問について解説していきます。

包茎は自分で治せるの?

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包茎の男性であれば一度は考えるのではないでしょうか、「包茎を自分で治せないものか…」と。
包茎にはいくつかタイプがありますが、仮性包茎の場合、皮が余っており亀頭にかぶさっている状態のため、余った皮を手術により切除しない限り、包茎の状態を改善させることは困難です。
ただし、ほんの少し皮が余っているだけというような軽度の状態であれば、常に剥いた状態を保つことで改善されるケースもあるかもしれません。個人差はありますが、自力で治せる可能性はわずかではあるものの残っているでしょう。

例えば、以下のような方法で軽度の仮性包茎を治せる可能性があります。
・包茎矯正リングや矯正下着などを用い、包皮が剥けた状態クセ付けする
・皮膚に付けても問題のない医療用の接着剤を使用し、やはり包皮が剥けた状態で固定し包茎の矯正を試みる
・気が付いた時に手で包皮を剥いて、剥けている時間を長くしながら徐々に矯正を試みる

上記の方法で必ず治るわけではありません。軽度の仮性包茎であっても、自力で治すことは簡単ではないと思っておきましょう。

包皮口がせまく亀頭が全く出せない状態である真性包茎の場合、自力で治すことはおすすめしません。
無理やり開こうとすることで包皮口が裂けるリスクもありますし、皮と亀頭が癒着している場合、それを無理やり剥がそうとすると大怪我へと繋がる可能性もあります。

真性包茎とは異なり皮は剥けるものの、やはり包皮口がせまく亀頭や陰茎を強く締め付け痛みが生じてしまうカントン包茎の場合も、自力での改善を試みるのは危険でしょう。
何度も皮を剥いていれば慣れるのではないかと考えがちですが、皮を剥いた状態で勃起してしまうと亀頭や陰茎を締め付け、元に戻らなくなる可能性があります。
血の巡りが悪くなり男性器が大きく腫れてしまうケースも珍しくありません。

徐々に皮を広げたり剥けた状態を維持したりなどし、包茎を自力で治すこともできる人はいますが、何か事故が起こってからでは取り返しがつかないため、包茎に悩む人はクリニックなどで医師による治療を受けることをおすすめします。

包茎手術は何歳から受けられるの?

包茎手術そのものは、何歳でも受けることが可能です。法律的な縛りや規制はありません。小さな子どもから大人まで、年齢に関係なく包茎治療を受けることができます。
しかし、子どもの場合は包皮が亀頭を覆っている状態が普通のため、包茎が原因で炎症やその他問題が生じている場合以外で、治療を受ける必要が出てくるケースは少ないでしょう。
男性の場合、16〜18歳くらいで体が出来上がると言われています。それ以降は極端に男性器が大きくなることはないため、18歳を過ぎても包茎が治らない場合、その時点で本格的な治療を検討すべきです。

ただし、仮性包茎であれば勃起した際にも痛みは生じないはずですし、パートナーとの性交渉自体も問題なく行えるので、緊急に手術を行う必要性は高くはありません。
「包茎であることが恥ずかしい」、「パートナーに包茎を治してほしいと言われた」、「臭いや垢などが気になる」など、メンタルや衛生面で悩みや不安があれば、手術を検討してもいいのではないでしょうか。

真性包茎やカントン包茎の場合は、勃起時の痛みやパートナーとの性交渉ができないなどの弊害が生じます。
仮性包茎のように手で容易に包皮を剥くことも難しいため、毎日入浴していても適切に洗うことすら困難でしょう。
つまり、衛生上の問題も生じやすくなるデメリットがあるのです。
状態や程度にもよりますが、未成年であっても痛みがあったりその他問題が大きいと感じたら、早めに医療機関に受診することをおすすめします。

泌尿器科などでは未成年でも包茎治療が受けられますが、美容形成外科の場合、未成年、特に高校生以下の場合には積極的に手術を行っていないところもあります。
手術が受けられたとしても、未成年は保護者の同意書が必要です。

包茎手術は高齢になると受けられないの?

包茎手術は子どもでも受けることが可能ですが、では、逆に何歳まで受けられるのでしょうか。こちらも制限は特にありません。
50歳や60歳以上の男性でも、包茎手術を受けることができます。
実際に、高齢やシニアと呼ばれる年齢になってから、包茎手術を受ける男性が増えているようです。
70歳以上の男性も例外ではありません。その要因は、以下のようなものが考えられます。

・加齢により体型が変化したり男性器が小さくなるなどし、包茎状態になってしまったため
・介護を受ける際に、包茎であることを恥ずかしいと感じる男性が増えたため
・シニアになってから新たなパートナーと結婚したり、性交渉をする機会が増えたため恥ずかしいと感じる男性が増えたため
糖尿病など病気の影響で、皮膚の炎症や硬化が起こり包茎状態になってしまったため


若い頃は包茎ではなかった男性が、年を重ねることで包茎状態になるケースは珍しくありません。
ただ、糖尿病患者の場合、状態によっては包茎手術を断られてしまうことがあります。
糖尿病患者への包茎治療を積極的に行っているクリニックもあるので、事前にリサーチした上でカウンセリングを受けてみるといいでしょう。

糖尿病に限らず、疾患がある場合には注意が必要です。免疫力が低下している状態で手術を受けることで、病状の悪化や感染症のリスクが高まるためです。
基本的には問題ないと思われますが、疾患がある場合には服用している薬なども含め、隠さずに申し出た上で包茎治療を受けるようにしてください。

まとめ

軽度の仮性包茎であれば毎日のクセ付けで治るケースもあるかもしれません。
しかし、皮が余っていることにより仮性包茎になっているため、今後極端な成長が期待できず男性器の大きさもほぼ確定していると考えられる16〜18歳を超えても包皮が被っているのであれば、それ以上皮が短くなることもないので自力で矯正することは難しいでしょう。
真性包茎やカントン包茎に関しては、自力で治そうとすると事故につながる恐れがあります。
炎症、裂傷、出血、うっ血、激しい痛みなど、救急で運ばれるような事態も招きかねません。
どのような状態であれ、自分で包皮を広げようとした時に少しでも痛みを感じるのであれば、それ以上は触れずに専門のクリニック等で包茎手術を受けるべきです。

包茎手術に年齢制限は設けられていません。クリニックにより対応は異なりますが、子どもからお年寄りまで、何歳でも包茎の治療を受けることは可能です。
最近では高齢者で包茎手術を受ける男性も増えてきています。
病気や体型の変化によるもの、プライベートの充実を図ったり介護時への備えなど理由はさまざまですが、日本人の寿命が延びていることも影響し、今後もシニアと呼ばれる年齢を迎えてから包茎手術を受ける人はさらに増えていくでしょう。

ただし、本当に包茎手術が必要かどうかは慎重に判断してください。
包茎治療は決して安くはありません。高い場合には60万円や80万円といった費用がかかるケースもあります。
高額なお金を出す価値があるのか、治療しなければ生活や仕事、プライベートに大きな支障が出てしまうのかどうかなどを冷静に考えてみましょう。
その上でクリニックを比較し専門医のカウンセリングを受け、最終的な決断を下すよう心がけてください。

ワンポイントアドバイス

・18歳以降だと仮性包茎でも自力で治すことは困難
・真性包茎とカントン包茎は自分で治そうとすると危険
・包茎手術に年齢制限はない
・手術の要否は包茎の状態や生活への影響を考慮し判断
・包茎手術を検討する際には、クリニックの比較と専門医のカウンセリングが必須